みなさんこんばんは。こんにちは。
「はむ」の改名を考えています、はむです。
この名前は、私がニンテンドーDSのユーザー名として使い始めたのが最初で(時代)、ポケモンであるとかドラクエであるとか、主人公の名前を自分で決められるゲームでも使用していたので、個人的にはすごくなじみがあったのですが……。
今は、このブログでしか「はむ」と名乗っていないため、自分の仮の名前としてだんだん居心地が悪くなってきました。
もし、突然名前を変えても、ついに居心地の悪さが限界突破したんだな、と優しく見守ってください。
夏ですね。
私は髪の毛の量が多くて、お風呂上がりのドライヤーがマジで12分くらいかかるんですよ。これもお風呂嫌いの一因ではある……。
それで、ヒマなのでよく鼻歌を歌っているのですが、今日はフジファブリックの『陽炎』をくちずさんでいました。
『陽炎』は、歌詞もメロディーも大好きな曲なのですが、歌うと、同時に悲しくもなってしまうのです。
前々から私のブログを読んでくださっている方は「もう聞いた」って感じでしょうが、ちょっと辛抱していただいて、
高校2年生のある日、私の敬愛する新藤晴一氏(ポルノグラフィティのギター担当)が突如結婚してしまいました。そのショックで、しばらく音楽が聴けなくなってしまいました。
でも、私は当時家から高校まで一時間半くらいかけて通学していたので、何か曲を聴いていないとヒマすぎて死んでしまいそうだったんです。それで、「くるり」であるとか「フジファブリック」にハマっていくことになります。
毎日毎日、フジファブリックを聴いて、通学していました。
ライブも、1回だけ行くことができました。
それで、受験が終わったら、またライブに行こうと思っていた高校3年生の12月24日に、フジファブリックのボーカルで、主な作詞作曲を担当していた志村正彦氏が突然死してしまうのです。
突然、彼の書いてきた曲の意味が、すべて、変わってしまった。
私は未だに、彼の死因が何なのか知りません。
だけど、志村さんの曲のいくつかは、狂おしいほどの過去への憧れに満ちていて、そして、「現実を受け入れられない」って言っているようで、こんなに苦しい思いをしながら生きているなら、きっと命は縮んでしまうだろうと思いました。
そんな曲のひとつが、『陽炎』です。
歌詞を少し読むと、単に、懐かしい少年時代の思い出を歌っているようにも思える曲ですが、もし、聴く人が「空気の匂いで思い出を再生するタイプ」の人間なら、湿度と、夏の匂いが立ち籠める、圧倒的なセピア色の一曲として受け取ることになるでしょう。
すみません、フジファブリックの『陽炎』を知らない人からしたら、「なんのこっちゃ」って話を長々と続けてしまって……。
もし興味があれば、聴いてみてください。私の青春のひとつです。
志村さんの曲は、どれも切実だった。
どうしても忘れられない人や、離れがたい思い出があるんだろうと思った。
遊んでいる曲もあるけど、遊んでみても、結局彼の心は過去にあったような気がする。
……切実な人間が書いた歌詞(文章)は、なんというか、雲の切れ間から差し込む陽の光みたいに、スッと心に差し込む角度と、画鋲みたいにズズズと入り込んでくる圧がある。……と、思う。
私も、切実な思いを抱えたときに、志村さんのように正直に言葉を選べたらいいなと思う。
***
「空気の匂いで思い出を再生するタイプ」、意外と同志がいるのでは? と思い話を続けます。
私が一番苦しくなる匂いの季節は、春です。
乾燥して、冷たい冬の空気だったのが、な~んか土の匂いと、ちょっぴり湿っぽさ、どこかで何かが芽吹いているのかな……って感じの青臭さが入り混じる、3月の頃。
「うぁああああああああーーーーっっ!!!!!」って、発狂したくなるほど、苦しくなります。
私は、新しく物事が始まる春に、うまく物事を始められなかった記憶が多すぎて。
過去のある地点では、確かに可能性に満ちていたはずの自分を思い出して、せつなく、そして、悲しくて優しい気持ちになります。
この感情を、大学の友人と共有できたことがあります。
すっごく嬉しかったな。「春」っていう季節もピンポイントに、「わかる!」って共感してもらえて。
これもまた、ひとつの青春であります。
おわり