炭酸が抜けるまでの日記

アラサーパート主婦のどうでも日記です。最終目標は安らかに暮らすことです。

ペットが亡くなるとき

 

母の飼っていたセキセイインコが亡くなった。

仮にピーチちゃんとする。

ピーチちゃんは、わたしの飼っているセキセイインコと同い年だ。

今年で8歳。

セキセイインコの平均寿命だ。

よくがんばったと思う。

 

ピーチちゃんが亡くなったと知らせを受けたのは、昨日の昼過ぎだった。

台風の影響で、あちこち交通機関が止まってしまっている日だった。

翌日にはもう埋葬するというので、わたしはピーチちゃんを一目見るために、なんとしても実家に帰りたかった。

 

ぐずぐずと泣きながら寝た。頭痛がした。

 

 

朝起きると、ばっちり(実家までの)交通機関は復活していた。

 

ところで、わたしは先月引っ越しをした。

家から一番近い商業施設は、便利なのか不便なのかすらわかっておらず、どんな店が入っているのか勉強中。

だけど、な〜んか「写真屋さん」があるな〜……とは思っていた。

フォトフレームがたくさん売っていて、「スマホからすぐにプリントできます!」「オリジナルアクスタ作れます!」と書いてあって、スマホを繋いで何かするのであろうマシンが並んでいるな〜……と。

 

その記憶が、役に立った。

わたしは、ピーチちゃんの訃報を聞いた帰り道、花屋でピーチちゃんをイメージしたフラワーアレンジメントを作ってもらい、写真屋で遺影(というほどのものではないけど)を作成した。

すごいスピードで、お葬式セットを作った。

 

ピーチちゃんのフラワーアレンジメントと遺影を注文して思ったのは、ペットのお葬式は自由でいいな、ということだった。

とにかく、決まりも何もないので、「かわいかったこと」「楽しかったこと」、そんなイメージを詰め込んで、明るくて華やかなものになった。

人間のお葬式も、あんなにしめやかにしないで、亡くなった人のイメージに合わせていろんな色を使ったらいいのに、と思った。

 

本当は、その日は帰りにトイレットペーパーを買おうと思っていたのだが、お花と遺影で胸がいっぱい、疲労感もいっぱいになってしまい即帰宅した。

 

めまいがすることを伝え、夫に料理を手伝ってもらって夕食を準備した。

ピーチちゃんに贈る詩を頭の中で考えていたら、突然「悲しい」という感情があふれてしまって食欲が失せ、夕食を半分残した。

 

そんなこんなで、本日、お花とお写真を持って実家に行ってまいりました。

 

ティッシュを敷き詰めた箱の中に、眠ったように横たわるピーチちゃんがいました。

お気に入りだったおもちゃと、小さなお花も一緒に入れられていました。

 

毛がふわふわで、色が綺麗で、こんなにかわいいのに、土に埋めなければならない事実を受け入れられませんでした。

 

もうピーチちゃんを埋める穴は事前に掘ってあったようで、早々に埋葬の運びとなりました。

用意してきた詩を読ませてもらい、飼い主であった母が自分で土をかけました。

わたしも夫も、弟も土を少しずつかけました。

 

黄色いかわいい頭を土から覗かせているのが、だんだん見えなくなっていくのが耐えられませんでした。

もうそこにピーチちゃんの魂は入っていないのに、どうしてこんなに悲しいのだろうと思いました。

 

家の中でペットを看取れることは、最高の最期のひとつです。

そのことを十分わかっているつもりだったけど、とにかく、悲しい。

こんなにかわいいのに、土に埋めて、分解されていくなんて嫌だ、怖い、悲しい。信じたくない。

「腐るまで手元に置いておきたいね」と母に話しかけてしまいました。

 

私のお墓の前で 泣かないでください

そこに私は いません

眠ってなんかいません

 

ああー、「千の風になって」っていい歌詞なんだなあ、ありがたいなあ、と思いました。

 

この、かわいいピーチちゃんの肉体が失われる事実を受け入れるためには、「そこにピーチちゃんはいない」と思うしかないのです。

火葬にしろ、土葬にしろ、お葬式をできずに手元に置き続ける(ミイラ化?)にせよ、このままピーチちゃんの肉体を留めておくことはできない。

どうやっても亡骸とお別れしなければならないのだから、この悲しさを軽減する、ライフハックが必要です。

 

千の風

千の風になって

 

頭の中で秋川雅史が歌い始めます。

セキセイインコの小さな体が吹き飛ばされそうになります。

児童合唱団の歌声を呼び起こして、代わりに歌ってもらいます。

 

あの大きな空を

吹きわたっています

 

ピーチちゃんは、世界とひとつになるんだ!

 

実家から帰宅後、母に「千の風のやつ、いい歌詞だね」とLINEしました。

「ピーチちゃんの身体は土に還って、魂は世界と一緒になるんだね」とLINEしました。

 

母から、「これからは雨が降っても、花が咲いてもピーチちゃんだと思うことにする」と返信がありました。

 

ピーチちゃんは、生まれる前の状態に戻ったのでした。

卵に宿る前の、世界とひとつだった頃に戻ったのでした。

だから今は、全部に、ピーチちゃんが宿っているのです。

 

そういう風に考えたら、わたしは、自分の飼っているピーちゃん(仮名)の死を乗り越えられるでしょうか。

 

ペットを飼い始めるとき、その子が死ぬ時のことまで考えてお迎えするべきだと強く感じました。

お葬式の方法まで考えてもいいです。

 

飼っているピーちゃんも、長くてあと2〜3年で亡くなるでしょう。

強く強く、死のことを考えていこうと思います。

 

そういう、ライフハックです。